福井で魚料理を食べるなら「あお来」

  • 2018年6月10日
  • 2019年3月6日

海で遊ぶので福井県には毎年何度か足を運んでいます。海で遊んだ後の食事も福井に行く楽しみの一つです。

魚が美味しいと言われている地域であっても、実際に店に足を運んで食べてみると言うほど美味しくない場合があります。必ずしもそうとは限りませんが、だいたい回転重視の店が多い気がします。魚料理は注文してからある程度待ち時間があって当然だと思っています。本当に美味しい店を見つけるために、当たり外れを恐れずいろんな店に食べに行って福井のあお来をリピートすることが多くなりました。

福井 刺し身 あお来
越前海岸沿いにあるあお来、ここの魚料理は最高

あお来 | 福井県越前海岸の定置網元直営の宿

あお来は福井県越前海岸の定置網元直営の宿です。冬は味覚の王様、越前ガニのコース料理をはじめ、茹がに、焼がに、かに鍋などの…

福井の魚が美味しいわけ

福井の魚料理の店はいろいろ回りましたが、全体的に魚料理のレベルが高いです。良い漁場が目の前にある訳ですから当然ですが、なぜ福井の海の魚はこんなにも美味しいのでしょうか。

若狭湾はリアス式海岸です。海岸からすぐに水深が深くなるどん深の海になっていて、定置網も盛んです。日本海の真ん中あたりにある福井の海は、リマン海流(寒流)と対馬海流(暖流)がぶつかり合い、栄養価の高い良質なプランクトンが多く、それを食べて育った魚も美味しいって訳です。

もう一つ、水が綺麗ってことも重要だと思います。福井の海に潜りに行くのは透明度が高くて地形が楽しいから。ある程度水が綺麗じゃないと魚も美味しくないと思います。

あお来の魚が美味しい理由

網元の宿・民宿あお来は3月~10月は定置網元、7月~8月は海士(海女)として漁をしているそうです。網元ってところが重要で、普通の飲食店では真似できません。また、刺身は少し練習すれば誰でも簡単に切ることができるかもしれませんが、美味しい切り方は熟練が必要です。いくら新鮮な魚を使っていても、角が立っていない刺身が出てきたらがっかりしますよね。あお来の刺身は角がしっかり立っていてとても美味しいです。

福井 越前海岸 刺し身

あお来は越前かに漁解禁の期間(11月6日~3月20日)は越前カニ料理の店になるので、本格的な越前カニを食べたいなら11月7日頃~3月25日頃に食べに行きましょう。越前カニの期間でも魚の刺身もついてくるコースがありますが、一人あたりの予算はぐんと上がります。詳しくはホームページをご覧ください。

あお来のおすすめは

おすすめは刺身定食と焼き魚定食。刺身定食はかなりボリュームがあります。刺身定食の刺盛り、小鉢、汁物、焼き魚(アジの切り身)、漬物、白米がセットになっていますので、刺身を食べたいけどたくさん食べられる自信がない人は海鮮丼が良いかしれません。焼き魚定食は特大サイズのアジです。一度食べたら忘れられない美味しさで、思い出しただけでも食べに行きたくなってしまいます。刺身も食べたいけど、アジを一匹食べたいので、刺身定食にするか焼き魚定食にするかいつも迷ってしまいます。

刺盛りや小鉢は毎回同じではありません。旬の美味しい魚やイカが出てきます。

福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ刺身定食の刺盛りです。日によって内容が変わります。
福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ刺身定食の刺盛りです。日によって内容が変わります。
福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ刺身定食についてくる焼き魚(アジ)。美味しいのでもっとたくさん食べたくなります。
福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ刺身定食です。刺盛りが四角い皿に盛られていますが、今は舟型の器に変わりました。刺身定食はこの画像プラス上の切り身の焼き魚がセットになっています。海で遊び疲れて空腹の状態でも満腹になります。
福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ焼き魚定食のアジ。大きくて最高に美味しい。これだけを食べに高速道路を使い片道約2時間かけて食べに行ったことがあります。
福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ刺身定食だと食べきれない、でも刺し身は食べたいって時には海鮮丼。こちらも刺身定食と同じで日によって多少内容が変わります。

福井の甘エビは美味しい

水深数百メートルの深海砂泥底に生息している甘エビ。福井の綺麗海底で、栄養満点のプランクトンを食べて育った甘エビは街で売られているそれより大きめです。甘エビ特有の濃厚な甘さは醤油とわさびとの相性も抜群です。たいてい甘エビには卵がついてきます。

福井 魚料理 刺し身 甘エビ ガマエビ
青い色の卵は栄養価も高い

運が良ければガマエビ(越前エビ)も

甘エビより少し地味な色をしている画像の青い矢印のエビ。こちらがガマエビ(越前エビ)です。

ガマエビ 越前エビ ガマエビ 越前エビ

基本的に地元でしか消費されていないガマエビ。ガマエビは甘エビ漁の網に紛れ込んで穫れるレアなエビ。ガマエビは越前エビとも呼ばれていますが、あお来の店員さんはガマエビと呼んでいるみたいです。このガマエビはなぜ地元でしかほとんど消費されていないのでしょうか。その理由は鮮度が落ちるのが早いからです。そのかわりに新鮮なうちは最高に美味しい。甘エビを濃厚にしたような味で、一度食べたらやみつきになります。

刺身定食を注文すると、時々ガマエビが登場します。レアなエビだけあって、必ずガマエビが出てくるとは限りません。何回か通えばかならずガマエビの日に当たると思います。

 

あお来の場所

敦賀ICから来るまで約30分位。越前海岸沿いの景色の良い道をドライブしながらあお来までGO

あお来の近所にも美味しい店が

あお来の店舗の近くには同じような民宿兼魚料理店が複数あります。どの店も美味しです。

福井 刺身 魚料理