名護市内の国道58号線を美ら海水族館の方に向かって走行していると、右手に見える名護市役所。とても印象的なデザインなので知らない人は、あの建物なんだろう?と思うんじゃないでしょうか。
設計コンペ
日本の庁舎は、いかにも役場と言う感じの堅苦しいデザインのところが多いですよね。お金のある自治体がやたら豪華な建物にしていたりしていますが、金かかってる感はあっても浮いるところも少なくありません。
それに比べると名護市役所の庁舎は斬新で複雑なデザインですが沖縄の風景に見事に溶け込んでいます。ではどうやってこのようなデザインに至ったのでしょうか。 その答えは名護市のホームページ、名護市庁舎概要に掲載されています。
昭和53年8月より、昭和54年3月まで設計競技が行われた。その目的としたところは、沖縄の地域特性を体現し、市のシンボルとして長く市民に愛される市庁舎を建設するための案を求めることであった。
この呼びかけにこたえて、全国より308案もの応募が第1次段階においてあり、このうちより5案を選出して2段階目の競技を行った結果、Team Zoo(象設計集団+アトリエ・モビル)の設計案が入選と決定した。設計の条件としては、敷地の立地条件、気象条件を生かすことはもちろん、省資源、省エネルギーを考慮し、大規模な空調方式に頼らないこと、地場材料・地元の施工技術を使いこなすこと、社会的弱者への配慮を行うこと、などが要求され、これに添って昭和55年1月実施設計案が作成された。
出典元:名護市役所
MAP
駐車場は庁舎西側にあります。
名護市役所開庁時間
月曜日~金曜日 (ただし祝・休日、6/23・12/29~1/3を除く)
午前8時30分 ~ 午後5時15分
建物の見学は土日がおすすめ
土日は市役所は休みですが、建物を見学するには最高です。特に土日の午前中は人も少ないので写真撮影するならもってこい。
2階、3階部分はアサギテラスと呼ばれる開放的な広いテラスになっています。
天気の良い日のアサギテラスは見晴らしも良くてとても気持ちが良いです。
ロールプレイングゲームに出てきそうな複雑な構造。建物の随所にブーゲンビリアが咲いています。
以前は庁舎に56体のシーサーが設置されていましたが、台風や塩害で破損したり落下してしまうことがあったらしく、今は撤去されています。
これでもかと言うくらい使用されている花ブロック。
今回は晴れていましたが、雨の日も趣があって良いみたいですね。