素潜り（スキンダイビング）を快適に楽しみたいならフィン選びは重要です。自分にあっていないフィンを使うと酸素の消費量が多くなってしまったり、思うように推進力が得られなかったりします。私が特におすすめしたいフィンがGULL（ガル）のスーパーミューです。
GULL(ガル)は株式会社キヌガワのスクーバダイビング・スキンダイビングにおける老舗ブランドです。商品企画から生産までを東京都葛飾の工場で行っているので、高品質で日本人の体型にフィットした設計になっています。
ロングフィンブーム？
こちらのロングフィンはLEADERFINSのSTEREO FIN ICE
最近にわかに人気が出てきているロングフィン。ロングフィンのメリットは、障害物の少ない広い海を深く潜った状態から浮上する時の推進力、大きな魚を突いて浮上する時の推進力。あとは、綺麗なラッピングでインスタ映えする？一昔前はカーボン製のロングフィンはとても高額でしたが、インターネットを利用して直接海外からフィンを取り寄せする人も多くなってきたみたいです。特にLeaderfinsのグラスファイバー製のフィンはかなり安価なので手を出しやすいと思います。
思った以上に扱いにくいロングフィン
沖縄の海を潜っているとロングフィンを使用している人を多く見かけますが、大半の人がフィンキックのスキルやキックする力が不足していて、中には5メートル進むのに十数回もフィンキックをしているのを見ていると、勿体無い…と思ってしまいます。また、慣れないロングフィンを珊瑚と接触してしまったり、砂を巻き上げまくっている人を見るととても残念な気持ちになります。真栄田岬の階段の下のような混雑する所でのロングフィンの着脱も慣れていないと思った以上に大変です。ロングフィンは水面移動にも不向き。また、水中でクマノミの写真を撮影するようなシーンでも、ロングフィンは向いていません。
ロングフィンが素潜り人口増加の牽引役になってくれるのならそれはそれで嬉しいことですが、浅い海を潜る程度ならGULLのスーパーミュー、あるいはミューの方が向いていると言えます。
ここまでを見ると、ロングフィンを悪く言っているように思われるかもしれませんが、ロングフィンはロングフィンで使えるシーンはあります。深く潜ることを追求する、潜ってから横に大きく移動する、大きな魚を突くならロングフィンは活躍します。
水中で移動する距離が長い時はロングフィンが活躍します
スキンダイビングならGULL SUPER MEW
ロングフィンを使って深く潜ったり、水中を長距離移動するのは楽しいのですが、長時間遊ぶのが厳しくなります。せっかく海に来て長時間スキンダイビングを楽しみたいのであればGULLのSUPER MEWがオススメです。スーパーミューは、一般的なショートフィンとロングフィンのいいとこ取りしたような優秀なフィンです。
スキンダイビングやスクーバーダイビングをやっている人なら、GULLのミューフィンはご存知だと思います。それくらいミューは優秀なフィンで、ロングセラー商品。そのミューをハードにしたモデルがスーパーミューです。
スーパーミューの特徴
スーパーミューの特徴は厚くて高い両サイドのリブ。スーパーミューが硬いと感じるのはこの頑丈なリブがあるからです。ブレード部分は思いのほか柔らかく、この構造が安定した力強い推進力を発生させてくれるようです。深いリブは両面にあるので、フロントキック、バックキックともに強い推進力を得られます。実際に水中でフィンキックをしてみると確り水をつかんでかき出している感覚があり、強くキックをする程ぐんぐん加速してくれます。レスポンスも良いのでキックした瞬間加速してくれるのでフィンキックが楽しいです。
両サイドのリブがスーパーミューの特徴
強化され、ホールド性の高いフットポケット
フルフットタイプのラバーフィンは着脱の際に力を加えるのでフットポケットが裂けてしまうことが心配です。スーパーミューは1つのフィンに硬いラバーと柔らかいラバーを使い分けられていて、ブレードとリブの部分が硬いラバー、フットポケット部が柔らかいラバーになっています。着脱が容易でフィット感も良く、サイズがあっていれば足への負担も軽いです。
軟質ラバーのフットポケット、厚みがあり耐久性も良さそうです。
とにかく扱いやすい
全体的にタフな作りになっているので、岩場にヒットし易いところでも安心して使うことができるのもスーパーミューの良いところ。カーボンやグラスファイバー製のロングフィンと違って少々雑に扱っても破損することはありません。私が購入したスーパーミューはMサイズなので長さは約60cm。ロングフィンは長すぎてメッシュバッグに入りませんが、スーパーミューなら余裕で収納できるので、飛行機を利用して潜りに行く時には便利です。
ロングフィンを使って思うように潜れない人でも、GULLのスーパーミュー、ミューフィンならスイスイ潜れるようになるかもしれません。
ミューかスーパーミューか
スーパーミューはそれほど脚力を必要とするフィンではありません。女性でも潜り慣れた人なら十分使えると思いますが、脚力に自信が無いならミューでも良いでしょう。
ミューよりスーパーミューの方が推進力があるように思われがちですが、脚力不足の人はスーパーミューよりミューの方が潜りやすいし推進力も高いはずです。また、硬いフィンの方が披露が溜まりやすいので、自分の脚力やスキルと相談しながら選択しましょう。
GULL スーパーミューのメリット
・レスポンスが良い
・推進力がある
・ラバーなので潜りやすい
・水面移動しやすい
・丈夫
・メンテナンスが楽
・着脱しやすい
・ダイビング用のメッシュバッグに入る
・リーズナブルな価格
色のバリエーションも豊富
ガルのスーパーミューはカラーバリエーションも豊富です。時々新色も登場します。