O.ME.R(オメル)からとても興味深いスノーケルが発売されました。その名もフローティング スノーケルUP-SN1。
フローティング スノーケルとは?
フローティングシュノーケルと言う名前の通り、水に浮くスノーケルです。UP-SN1のUPは、イタリアのフリーダイバー、Umberto Pelizzari氏(ウンベルト・ペリッツァーリ氏)の頭文字。
O.ME.Rのスノーケルはとても使いやすく、O.ME.R SLALOM を手に入れてからは他のシュノーケルを使うことは無くなりました。しかし、新発売のUP-SN1がフローティングスノーケルと言うことで、気になって購入しました。
他のスノーケルとの比較をしてみたいと思います。
左からO.ME.R SLALOM、UP-SN1、CRESSI CORSICA。すべて素潜り向けのスノーケルです。
細かい比較の前に、私が一番気に入っているスノーケルO.ME.R SLALOMについて説明します。
O.ME.R SLALOMについて
一度O.ME.R SLALOMを使ってしまうと他のスノーケルに戻れなくなります。安価でシンプルで、とても使いやすいO.ME.R SLALOMは、水中での抵抗が抑えられるようスノーケルのチューブ部分が頭の形に沿ってカーブしています。突起を最小限にしたデザインで岩等にぶつかるリスクを低減してくれます。
チューブ部分は硬めのプラスチック、端の部分はサーモプラスチックと呼ばれるゴムのような弾力性を持つ素材でできているので、岩のような硬い物に接触した際に衝撃が吸収される仕組みになっています。シュノーケルアダプターが有りませんので、マスクのストラップに挟むように使用します。マウスピースを咥えていても、口から放していても水の抵抗が少ない素晴らしいスノーケルです。マウスピースはかなりコンパクトで奥行きも短くなっているので、軽く咥えて使います。
SLALOMとUP-SN1はどちらもスノーケルアダプター無し、バルブ無し、スプラッシュガード無しです。
注意点として、世の中に出回っている大半のスノーケルはバルブ有りタイプですが、SLAROMやUP-SN1等の素潜り向けのスノーケルにはバルブが有りません。バルブ無しのスノーケルにある程度慣れていないと、思いっきり海水を吸い込んでしまう恐れがあります。
UP-SN1とSLALOM 比較
マウスピース部分の形はUP-SN1とSLALOMとではほぼ同じと言って良いでしょう。
艶がある方がSLALOM、艶が無いほうがUP-SN1です。SLALOMとほぼ同じ形のマウスピースですが、素潜りの場合、マウスピースの大きさはこれ位がベストです。
素潜り用のスノーケルのマウスピースと、シュノーケリングやスクーバーダイビング用のスノーケルのマウスピースとではどれくらいの違いがあるのでしょうか。下の画像は、UP-SN1とH.Dessault Airmatのマウスピース比較画像です。
左がUP-SN1、右がH.Dessault Airmatの半分くらいの大きさです。
UP-SN1の形はSLALOMとは違い、一般的なシュノーケルと同じタイプ。SLALOMはチューブ部にマウスピース部をかぶせているように取り付けられています。
UP-SN1は黒い部分がすべて柔らかい素材でできていて、硬い白い部分が形を保っています。
SLALOMは本体がブラックで先端部がグレーのワンカラーのみ。フローティングスノーケルのUP-SN1はブラックのソフト素材をベースに3色のハード素材から選択できます。ホワイト(UP-SN1W)、イエロー(UP-SN1Y)、レッド(UP-SN1R)、私が購入したのはホワイトのUP-SN1Wです。
スノーケルを浮かべるメリット
UP-SN1の大きな特徴はフローティングスノーケル、つまり浮くことです。潜る際にスノーケルを咥えていると肺に吸い込める空気の量が若干少なくなります。口から放して潜ると、水の抵抗でブルブル震えたりします。OMER SLALOMはとても優秀なスノーケルなので水の抵抗も少なくほとんど震えることはありませんが、それでもスノーケルが無いほうが抵抗は少ないです。スノーケルを手に持って潜る人もいると思いますが、手に持っているとかなり邪魔になります。中にはフロートやボートに置いて潜る人もいますが、フローティングスノーケル UP-SN1はそのまま水面に浮かべておくことができるのです。集中して潜ることができるし水の抵抗になることもありません。ただし注意も必要です。浮上してスノーケルを見失うようなことがあってはなりません、当たり前ですね。