ゴリラチョップ 工事情報
令和2年3月31日まで、本部港の港湾整備が行われる関係で遊泳エリアが狭くなっています。シュノーケリングで珊瑚を見る分には特に影響はないと思います。沖の方まで行って潜りたい人はご注意ください。
2019.7のゴリラチョップ。杭打ち工事進行中。この日は南西の風でBADコンディション。
ゴリラチョップの名前の由来
初めてゴリラチョップの名前を耳にしたのはダイビングショップのインストラクターが「風が強そうなのでゴリラチョップになるかもしれない」と言っていたのを聞いた時です。崎本部ビーチと言う名前はありますが、崎本部ビーチから見える岩がゴリラをチョップしているように見えるからゴリラチョップであることをインストラクターから聞きました。
北風、東風の日に潜るならゴリラチョップ
沖縄本島は素潜りポイントがたくさんありますが、駐車場、更衣室やシャワーが完備されているポイントは少ないです。2Lのペットボトル水が4~5本あればシャワー無しでも余裕で遊べますが、更衣室やシャワーは必須な方は、真栄田岬やゴリラチョップがメジャーな素潜りスポットになります。
素潜りできるポイントとして紹介しますが、誰もが気軽に遊べるスポットではありません。安全な海ですが知識・経験がないとケガをします。また、サンゴを折ったり傷を付けたりするといけませんので、ある程度海で潜り慣れた人向けの情報です。
この日は北の風が9メートル位ですが、ゴリラチョップはとても安定しています。 | |
この日は風速11メートルの北東の風。朝、かなり強い雨と北東の風の影響で真栄田岬はクローズ、他のポイントも荒れていました。恐る恐るゴリラチョップに来てみたら、風はありましたが海は穏やかでした。 | |
安定度の高いゴリラチョップですが、南風が強いと波が入ってきます。 |
ゴリラチョップの海の中
海中で使用したカメラはOLYMPUS STYLUS TG-Trackerで撮影しました。
以前AMAZONで購入した中華製アクションカメラ( MUSON MC2)が1年で使い物にならなくなってしまったので、新しいアクションカメラを購入しました。購入したアクションカメラはOLYMPUS STYLUS TG-Tracke[…]
※写真を追加
細長い魚はアオヤガラ。ロクセンスズメダイ(縦縞の魚)がやたら集まってきますがフレンドリーだからではありません、餌をおねだりしているのです。ここまでしつこく集まってくるのは不自然ですね、餌付けも程々に…。
ゴリラチョップ(崎本部緑地)の場所
ゴリラチョップ(崎本部ビーチ)は本部港のすぐ南隣にあります。国道449号線沿いにあるので迷うことはありません、とても分かりやすい場所にあります。
シャワー・更衣室の施設につて
ゴリラチョップの魅力は、ビーチエントリーできるポイントなのにエントリーしてすぐに綺麗な珊瑚、そこに集まる様々な魚の住む綺麗な海に潜ることができることです。それでいて駐車場や格安で利用できるシャワーもあり、広い更衣室やトイレも完備された綺麗な管理棟があります。
駐車料金:無料 92台分
ゲート開門時間:9:00~16:00
施設利用時間:9:00~15:30 季節によって変わる可能性有り
注意点
シャワーや更衣室内にはマリン用品を持ち込むことができません。また、エントランスに置いてあるウォーターランドタブに溜まった水で、足の砂を落としてから施設内に入りましょう。カメラやマリン用品等を洗えるよう、ペットボトル水を準備しておくと便利、近くにローソンがあります。海遊びぶ慣れていないと遊んだ後の着替えや後始末に予想以上に時間がかかるので、施設の利用終了時間や駐車場の閉門時間をオーバーして迷惑をかけることが無いよう時間に余裕を持って行動しましょう。
管理棟について
ゴリラチョップはもともと駐車スペースが国道沿いにある極限られた台数しか停められないポイントでした。今では人気のダイビング・シュノーケリングポイントですが、管理棟ができる前はダイバーにとっては有名な場所でしたがどちらかと言うとマニアックなポイントでした。そんなゴリラチョップが誰でも気軽に利用できるようになったのは、駐車場や管理棟ができてから。
こんな素晴らしい施設を利用しない手はないのですが、一般的な有料施設とは少し事情が異なることを理解するべきです。口コミ・レビューを見ていると、施設管理者の対応が悪い、土日やっていない等を理由に悪い評価をしている人も見かけます。しかしこんなに素晴らしい施設を使わせてもらっている、と言う感覚で利用すべきポイントなのです。
崎本部緑地公園の施設は沖縄県がダイバー等の利用者に親水・休憩空間を提供する事を目的とした休憩施設として管理棟を建ててくれました。シャワーの利用料も1回3分につき100円(一時停止ボタンのある良心的設定)。この料金は沖縄県港湾管理条例第八条、港湾環境整備施設使用料 で定められた金額です。
管理棟は、本部町が港湾施設の一部として管理を行っているらしく、ゲート開門時間が限られていたり、マリン用品を管理棟内に持ち込み禁止(水洗い禁止)等のルールが設けられているのはやむを得ません。
土日の管理棟について
管理棟の土日営業の情報が交錯していますが、今は土日も管理棟は開いています。土日閉まっている情報も多いのは、運営が始まった当初は土日は閉まっていたからでしょう。平成27年の第3回本部町議会定例会会議録によりますと、崎浜秀進議員が管理棟の土曜、日曜、閉めない策で調整するよう要請された記録が残っています。土日も利用できるようになったことは本当にありがたいことです。
自然の中で遊ばせてもらっていることを忘れずに
ゴリラチョップは素潜り初心者から上級者まで楽しむことができるポイントです。エントリーしてすぐに珊瑚が広がっていて、比較的安全に遊ぶことができます。とは言え自然の中で遊ばせてもらっている事を絶対に忘れてはいけません。
珊瑚に注意
エントリーしてすぐに珊瑚があります、触ったり当たったり引っ掛けたりしないように。また、階段側からエントリーする際は滑って転倒しないように注意して下さい。
階段の濡れている部分は滑りやすく、分かっていても転ぶ人がいます
餌付けは良くない!?
最近のゴリラチョップの魚は餌付けされています。餌付けされていることは不自然に魚たちが寄ってくるのですぐに分かります。餌付けは賛否両論ですがやたら人に寄ってくる魚は不自然ですね。真栄田岬程ではありませんが、魚が少ないところに移動しても、すぐに魚が集まってきます。人間の与える餌を食べることができる特定の種類の魚が増えてしまうので、生態系のバランスが崩れる可能性も。
本部港岸壁整備
最近ゴリラチョップで遊んだ方はご存知だと思いますが、本部港の工事のクレーンが目に入ってきます。本部港は大型クルーズ客船に対応できるよう新桟橋建設、岸壁工事が行われていています。20万トン級のクルーズ船が停泊する際には船体の半分位はテトラポッドより南に突き出るような形になるそうです。北部にも大量の外国人観光客が来るので賑やかになるかもしれませんが、ゴリラチョップの自然を守って欲しいところです。
ゴリラチョップで遊べる時期は?
沖縄での一般的な海遊びの期間は6月~9月位かもしれませんが、装備によって1年中遊ぶことができます。海遊び=夏と思い込むのはもったいないですね。
個人差もあると思いますが、水温が26~27度以上ならラッシュガード、24度~25度なら2mmのタッパー、23度以下なら3mm~5mmのウェット+ウェイト、水温が22度以下なら5mmの2ピース+ウェイトで潜っています。
まとめ
評価: 5.0シャワーや更衣室、駐車場も完備されている素晴らしい素潜り、シュノーケリング、スクーバーダイビングスポットです。エントリーしてすぐに綺麗な珊瑚が広がっていて、ある程度海で遊び慣れた方には最高のスポットです。安全管理は自己責任。